*参加したプログラム
*低所得者支援ボランティアに参加して、いかがでしたか?
私が目の前に見た光景は、食べるものも着るものも、住むところまでないホームレスの人が横たわってお金をせがむ姿でした。世の中にいるだろうとは思っていたホームレスに実際に会った時、どうしてこうなるまでに手を打てなかったのだろうか、国の問題なのか、個人の問題なのか、というもどかしい疑問が湧きました。この人たちをどうにか助けることはできないか。と思いながら、貧困層である、低所得者たちに食料や生活必需品を配給し、援助している団体にボランティアさせていただく機会を得ました。
初の活動は、他の場所からきた学生など様々なバックグラウンドを持つ学生たちとともに活動しました。衝撃だったのは、彼らは本当に自由で、テープを固定する作業ですら、ゆるゆるで日本人のきっちりする感覚は全くありませんでした。また、マイペースで、ゆっくり自分のペースで作業する姿に文化の違いを感じました。
私たち日本人チームはいかに効率的で、いかに忠実にできるかを目標に、迅速に活動していきました。活動中、この自分たちが作った配給セットが、人を助けられるかもしれないと思うと、なんとも言えない感動があったと同時に、これを受け取れない人たちとの差がまたできてしまう現実の矛盾に悲しい気持ちもありました。だからこそより多く作りたくさんの人を届けたいと汗を流しながら頑張った結果信じられないと言ってもらえるほど多くの数のセットができ、日本人ならではの長所を充分に発揮できたことが誇りです。
また、食料配給では、自分たちで食料を袋に入れるところから活動は始まりました。たくさんの食料で詰まった袋にはただの食料だけでなく、たくさんの人の支えがあってできた希望の袋のように感じました。そのぶん丁寧に扱おうとおもっていましたが、二箱落としました。実際に手渡しする機会も与えていただきました。彼らはこれが命を繋ぐ本当に大切なもののように受け取っていました。
自分が特に気をつけたのは挨拶です。現実食料を受け取る人の見た目は綺麗とは言えません。自分の勝手な思い込みではありますが、どれだけの人が優しく挨拶をしてくれているのだろうって思いました。だからこそ自分だけでもと思い必ずGood morningと、カバンを開けてくれた方にはThank you for your kindness と必ずいいました。そして最後にSee you と笑顔を忘れずに。実際にものではありませんが、本当に必要としているのは人からの優しさでもあるのかなと感じた理由があります。それは一人一人に声をかけるたびに本当にありがとうと声が返ってきたからでした。想像を超える中で生活している人があれほど優しく返事を返してくれる優しさに感動しました。
また、絶対に救いたいこの食料を届けたいという衝動に駆られました。この経験を通して、ただ食料をあげるだけでなく、心と心を繋ぐあったかい気持ちも必要だと感じました。お金や食べ物だけでなく人の深い部分で繋がり共存していく世界の必要性を感じさせていただきました。
人生で19歳という時期にこの経験をさせてくださったみなさま全てに感謝いたします。本当にありがとうございました。
けんいちさん 大学生・男性 (8月2週間参加)
*どうしてドイツを選びましたか?
日本では幼稚園で働いていて、ドイツの幼児教育について興味があったからです。
*プロジェクト内容は?
障がい者施設で入居者の生活サポート(主に入浴、排泄、着替え、食事など)、
レクリエーションの企画・遠足の引率をしました。
*どのような生活を送っていましたか?
言葉が通じなくても、お互いに相手のことを分かろう、伝えようと諦めませんでした。
職員の方々と仕事以外で食事会を開いたり、趣味を共有できました。
そして、仕事が定時できっちり始まる・終わるのは魅力的でした!
*困ったことは?
同居人との問題が絶えなかったことです…
何と言っても、日本食が恋しくなりました!
*日本に戻って来て、“逆カルチャーショック”はありましたか?
よく言われていることですが、
・店員さんがとにかく丁寧! 何も言わなくてもビニール袋をくれる
・電車が時間通りにくる
・バスや電車の中では、皆スマホに集中していて会話がない!
・道で通り過ぎる人(見知らぬ人同士)が軽い挨拶をしない
⇒ドイツではよくHallo!(こんにちは)など、挨拶をします。
*まとめ
精神的にタフになったと思います!
予想外な出来事がたくさん起きるので、対処方法を手探りで見つけることが多かったです。