私のボランティア先は、学習障がいの青少年向け学校でした。この学校では家畜の世話や園芸、育てた野菜で料理をする作業を生徒と一緒にしました。
私は特に準備をせず、英語が乏しいままイギリスに渡りました。そのため、他国出身ボランティアとの事前研修では言いたいことをうまく伝えられず、もどかしく感じたのを覚えています。しかしその中でも、近い意思を持ったボランティアとはすぐに打ち解けることができました。
現地の人たちにはいつも通りの生活や、人付き合いがある。その中に、“入っていく”ことの難しさを感じました。しかし躊躇しても仕方がないので、人の輪に入るように努めました。英語力が上がったかはわかりませんが、新しい場所に入っていくことに躊躇しなくなったように思います。これは私にとって、とても大きな進歩です。
地域の人々はとてもフレンドリーで、道ですれ違う時には必ず声を掛け合います。一方で、都市部に行けばそのようなことはありません。今回のボランティア以前は、海外には日本と違った文化が存在するのだから理解しなければと思っていました。もちろん、“文化の違い”というのは重要ですが、根底には“個人の違い”があるということを改めて気づかされました。学習障がいが一種の個性であるように、私たちは一つの地球の上でそれぞれ生きているのだと感じています。・・・すごく壮大な話になってしまいましたが、”現地120%”! もがいて、多くを学びました。