【イギリス】本当の自分と向き合う時間

VOICE (長期プログラム)

【イギリス】本当の自分と向き合う時間

前回のニュースレターで語った最初の2~3ヶ月間は、とにかく全部が興味深く、精一杯仕事に慣れようとしているうちにあっという間に過ぎていました(仕事という言い方にはピンと来ないのですが、他に良い言い方が思いつきませんでした)。仲間と寿司パーティー言いたいことが伝わったり、相手の言いたい事が分かったりしただけで嬉しかったですし、英国特有の光景や行動や言動を見て聞いて、そしてコワーカーたちとの交流で英国以外の国の事も知って、日々たくさんの感動(知る喜び)がありました。しかし、英語での会話やイギリスでの生活、日々の仕事に慣れてくると、今まで見えていなかった事が見えてきました。

たとえば、私と他のコワーカーとの意識の差です。詳細は省きますが、ミーティングで「どこまでがボランティアの役割か」で揉めたり、怠惰なコワーカーに思わず指摘してしまい、そこから口論になったり、とにかく色々と発生しました。色々と、考えせられました。皆さんは、もしも「お前がなんでも手伝っちゃうせいで、俺たちまでそれを期待されてやらされるだろ!」と言われたらどうしますか?最初は、「知るかよ!」と思いましたが、たしかに契約書に書いてない仕事をバンバン手伝っていたのも事実ですし、それによってスタッフが勘違いしてコワーカーに「~をして。」と言うようになってしまったのでしょう…、言われたら「いやです」なんてなかなか言えるモノじゃないですし、ストレスもかんじていたのでしょう…。辛かったね、でも僕は謝らないからね。という事で、スタッフのリーダーに「スタッフにボランティアの役割がどこまでかを周知してもらおう」となって前述のミーティングへと繋がっていくのです…。(口論しているときに、なんだか英語が上達したような気がするのは気のせいでしょうか)

みんなでお出かけ 他には、やっぱり英語が分からない事に気がつきました。正確には、耳が英語に慣れたために、分からない部分があることがわかるようになったという感じでしょうか…。日々の生活や活動には困らなくとも、何かを語ったりする時のモヤモヤ感たるや。なまじ来る前より聞き取れるが故に、悔しいと感じるようになりました。(ただ、英国ジョークの方は言っていることが分かっても、どこがおもしろいのかさっぱりわからず、周りに合わせてHAHAHAと笑う事しかできませんでした。コワーカーは皆そうだったようです。それもなんだか悔しい!)

さて、イギリスで過ごした半年間は、私にとって何だったのか、何を得たのかを改めて考えてみます。もちろん、「全てが英語の世界で生活した」だとか「いろんな国の友人が出来た」だとか「ボランティアが楽しかったり大変だったりした」だとか、ひとつひとつ挙げるとキリがありません。ただ、全てを振り返ってみると、私にとってこの半年間は「本当の自分と向き合う時間」だったと感じています。未知の土地・常識やルール・人間関係の中で、私は言うなれば丸腰の状態になっていました。今までに築きあげた友人・家族関係・常識・処世術などが日本にはあって、それに守られ隠されていた自分の“本性”のようなものを剥き出しにされていた時間だったともいえます。その時間は私に多くの事を気づかせてくれました(具体的には恥ずかしくてとても言えない、プライバシーというやつです)。その“気付き”は、感動や再発見というよりむしろ落胆(自分ってこんな人間だったのか)に近いものでしたが、ここ英国に来る前よりも心は晴れやかで、引っ掛かっていた“何か”が解消されたような気分でいるのは確かです。何はともあれ、私は間違いなく半年前より自分に素直にやっていけそうです。

ところで、すでに帰国まで一か月もないのですが、あまり実感が沸きません。そして、イギリスを離れるという事は信じられないのですが…日本に帰ってから復学をして、卒論書いて、就活をしなければならないというのは、実感できてしまうのが悲しい所で、半年前のような不安を感じずにはいられません。そんな時、「英国での半年間」を心に浮かべると、勇気が湧いてきます。根拠はないけれど、頑張れるような気がしてくるのです。もしかしたらそれが、僕がこの半年で得た一番のモノかもしれません。

ロンドンにてイギリスでできた友達

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