【フィンランド】 豊かな感性が育つ日常の中での生活

VOICE (長期プログラム)

【フィンランド】 豊かな感性が育つ日常の中での生活

「きれいだね。この景色が一番好きだよ」

日に日に太陽が顔をだして陽射しの暖かさを感じられるようになってきた今週。

昼下がりの窓辺で子どもと日向ぼっこをしながらキラキラと光る大地と木々、透き通るような空の中に一筋の飛行機雲をみた4歳の子どもの発言。

そんな日常の美しさに共感できる子どもの感性がどうやって育まれてきたのかを実感できたこの半年。

フィンランドの秋はあっという間に過ぎて、前回のニュースレターを書き終えたころにはクリスマスの準備が始まりました。クリスマスツリー活動先の幼稚園では毎週1つずつクリスマスの飾りを作っていき、本物のとても大きなクリスマスツリーに飾り付けをしていきました。保護者も1つずつ増えていく飾りを見ながら子どもとツリーの前で写真を撮ったりしていました。また、私のクラスでは子どもたちがオリジナルの物語を作り、それをほかのクラスの子どもたちの前で発表したり、クリスマスにちなんだ料理やお菓子を作って食べました。

ホストファミリーの家でもそれぞれの贈り物をチームで考えたり、クリスマスカレンダーを手作りして、毎日1つずつお互いへの小さなギフトを贈りながらその日を待つのは大人も子どもも一緒でした。クリスマス料理のメニューや味付けは各家によって違っており、日本のお正月に似ています。親戚中が集まって、キャンドルが灯った食卓を囲み、団欒しながらゆったりとクリスマス休暇を過ごすのは日本では味わえない時間でした。

また、12月になると寒くて真っ暗な中の通勤ですが、途中の家々でも少しずつ飾り付けが増えていき、窓辺やお庭のイルミネーションがとても美しく、寒さに耐えてでも眺めていたい景色でした。この国のとても素朴で暖かいイルミネーションに囲まれた手作りのクリスマスは格別なものでした。

1月からはフィンランド語の語学学校に通いはじめました。このクラスがとてもユニークで楽しく、私にとっては息抜きの場所になっています。30-50代の社会人が大半のクラスです。フィンランドへ移住してきた動機や滞在歴も異なります。朝焼けフィンランド語や英語のレベルもバラバラですが不思議なくらいまとまりのあるクラスです。授業は基本的には英語で行われますが、英語がほとんど理解できない人もいます。しかし、いくつかの共通言語チームに分かれることができるため、自然と共通言語同士が隣に座り、その中でも英語がわかる人が通訳をしながら授業が進んでいくというスタイルが出来上がりました。職業もバラバラで建築家、コック、美容師、アナウンサー、記者、主婦、システムエンジニア、絨毯織り職人、中東からの移民など多岐にわたります。生徒の大半が自国とフィンランド以外の国での生活経験があり、先生はフィンランド国内での生活経験しかないため時には生徒が教師役になり、自分の経験について話す場面もあります。言語を学ぶだけではなく、そこに集まった者同士の経験や価値観の共有ができるクラスはとても楽しく、私自身の知識を深めたり、広げるよい機会となっています。

プロジェクトでこのように私はいろんな人に出会い、その出会いのすべてがここでの生活の糧となっています。異国での生活を経験すると出会いはいくらでもあります。しかし、その出会いをどう活かすかは自分次第。私はICYEの中の出会いより活動先やホストファミリー、サポートパーソンを通しての現地の人との出会いが圧倒的に多い中で生活しています。色んな人が声をかけてくださり、職場見学をさせてもらったり、現地の人のミーティングや自助グループなどに参加させてもらっています。時には自分の経験を話したり、日本の文化、子育て、医療福祉について話す機会もありました。現地の人との交流は言葉が障壁となることもあり少し大変な面もありますが、助けてくれる人が必ず現れて(大人とは限りません。時には子どもが仲介役になって)日本では知り得なかった新しい知識がどんどん増えていく毎日です。やりたいこと、知りたいことが多く、時間が足りないと感じる日々でもあります。私はICYEの2つのキャンプで自分の過去を振り返り、語学学校や活動先、現地の人との交流で自分の未来を思い描くことができました。残りの半年でどこまで自分の知識を深め、挑戦ができるのか不安でもあり楽しみでもあります。

春はもうすぐ。

紫外線対策は抜かりなく、この国の美しい自然を子どもたちと共感しながら過ごしていきたいと思います。

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