今だから思う、あの一年⑥(フィンランド)

VOICE (長期プログラム)

今だから思う、あの一年⑥(フィンランド)

あの1年を振り返って

 

長内 あさ子 さん(2003-2004 フィンランド派遣)

小さい頃からずっと海外に住んでみたいという思いがあり、高校卒業後に行く決心をしてFinlandで1年間過ごす機会を与えられました。Finlandではホストファミリーの家のすぐ近くにあった英語の幼稚園でアシスタントティーチャーのボランティアをしました。ICYEプログラムでは1年間に何度かキャンプがあり、そこで世界各国からきたたくさんの派遣生や現地の人と出会いました。そして共に過ごす中で強い絆が生まれました。

海外に住むということは楽しいことばかりだけでなく、大変なこともたくさんあります。

私もフィンランドへ着いたばかりの時には英語の聞き取りすらままならず、話したいのに話せずコミュニケーションに困りました。そんな私に気づいてくれたのはナイジェリアから来ていた派遣生でした。他の国から来た派遣生達とナイジェリアは母国語もありますが、英語も共通語のようで流暢に話していました。ですが・・・彼女の英語もまたなまりが強く、また聞き取りに苦労しました。彼女はその年の派遣生の中で最年長であり、私は最年少でした。そんな私達ですが一番の仲良しになりました。彼女はとても料理が上手で、おいしいアフリカ料理を作ってくれたり、ナイジェリアの治安の悪さ、太っていることが経済力がある象徴となっていることなど色々な話しを聞かせてくれました。

環境の違いからの感覚の違いを受け、彼女と話すことがとても興味深く、私は彼女自身にとっても魅かれたのを今でも覚えています。大変な時には必ず周りに助けてくれる人がいたり、人の暖かさに気づかされるのです。育った環境や言葉は皆違うけれど、実際に触れ合う中で共感し合えることは多く、またそれがとても不思議に感じ世界共通であることに触れるとなんだかとっても嬉しい気持ちになりました。自分が外国人という立場になり、また世界のことを知り視野が広がるきっかけとなったのだと思います。たくさんの仲間に支えられ、励まされて過ごした1年間となりました。

 

そして先日、再びFinlandを訪れる機会を与えられました。10年という時を経ても空港まで迎えに来てくれる友達がいたり、家に泊めてくれたり絆は変わっていませんでした。

再びフィンランドへ現地でボランティアをしていた当時は、将来幼稚園で働きたいと思っていたわけではありませんでしたが、不思議なことに今幼稚園教師になっている自分がいます。経験は時に思わぬ方向へと導いてくれることがあります。それは自分にとっては新しい発見となったり、道に迷った時の支えにもなります。経験は力なりです!

海外に行くにあたり、現地の言葉や治安など心配事は絶えませんし、定職に就いている人であれば、職場を離れて海外へ行く場合、帰国後のことも気になるでしょう。リスクがありますが、迷っている時にこそギャップイヤーを経験することで本当に大切な物が見えてくるのだと思います。また経験することで道が切り開かれて後にその経験が宝となり、海外で過ごす1年間は素敵な出会いに溢れているはずです!

 

「今だから思う、あの一年」バックナンバーはこちら

第一弾・フィンランド、第二弾・アメリカ、第三弾・ケニア、第4弾・コスタリカ、第5弾・モロッコ

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