【News Letter 2019_12月】デンマーク 1年派遣生

【News Letter 2019_12月】デンマーク 1年派遣生

12月になり、デンマークはすっかりクリスマス一色になりました。

日本のカフェで働いていたときは、毎年自分のお店で、お客様をお迎えするために、冬の商品を準備して、お客様に提供し、スタッフと一緒に店内の装飾を行い、クリスマスを盛り上げていました。イベント事はお店にとってもお客様を迎える大事な日なので、「季節のイベントを楽しむ!」なんて、もう5年以上体験していませんでした。まさか、今年は自分自身がクリスマスを楽しむ側になるなんて、きっと去年の私は想像もしていなかったことでしょう。

デンマークでは、ハロウィンが終わり、11月の後半からクリスマスに向けて準備が始まります。大人も子供もみんなクリスマスに向けて、毎日ワクワクしている感じです。日本だと24日、25日が「クリスマス!」というイメージが強いですが、デンマークでは12月1日からクリスマスカレンダーを使ってクリスマスまでのカウントダウンが始まります。毎日出勤しては、「クリスマスまであと何日だね」という会話が飛び交います。学校や各家庭でも11月の終わりからクリスマスの装飾や飾りつけは始まり、イルミネーションを見に行かなくても町中に絶景と個性豊かな作品に溢れています。

0年生:老人ホームへクリスマスソングのプレゼントへ行った際の写真

0年生:老人ホームへクリスマスソングのプレゼントへ行った際の写真

 

小学校のクリスマスイベントにて子どもたちが作成したサンタの工作

小学校のクリスマスイベントにて子どもたちが作成したサンタの工作

 

デンマークのクリスマスを感じつつ、12月で私はデンマークに来て5カ月が経ちました。今回はこのタイミングで5カ月を通じて、「自分の考えが少し変わったこと」について書いていきたいと思います。

私の考えが少し変わったこと、それは【今を本気で楽しむ】ということです。

元々、私は未来志向でした。物事のプランニングや構想を描き、成功や達成に導くために行動をするとても好きでした。デンマークに行く決断をするのも、行ってからどのように過ごして、どのような1年として成果をあげるかも自分なりにプランニングして来ていました。

デンマークに行く前、私はカフェの店長として店舗の経営の仕事をしていたこともあり、上司や周りの環境において常に「計画、検証、実行、振り返り」を行い、成果を上げることを求められていた環境でした。また、自分の性格上、常に《未来》を考えて、そのための《今》を生きていました。そんな環境で過ごしていたこともあって、《今》という瞬間に集中して目を向けることが無意識に少なくなっていた事に気づきました。

デンマークでは、大人も子供も「今」という瞬間に本気で向き合います。そして、今を楽しむこと、日常の何気ない瞬間を“楽しい”に変えるアイディアが非常に豊富だと感じます。初めて会った先生に「仕事において何が1番大切ですか?」と質問した際に「~。あと!最後に!楽しむことを忘れないでね」と教えてくれました。文化の違いについてホストマザーと話した時も「~。でも最終的には、彩華にとって、楽しい1年にしてほしい。あなたが1年を楽しむために私たちも力になりたい」という言葉をくれました。

週末になるとデンマークでは別れ際に必ず「よい週末を!楽しんでね!」と挨拶して別れます。

学校の教材や遊具を見ていても既製品ではなく、手作りでシンプルなもの、ワクワクするような仕掛けがある教材が非常に多いです。デンマークではお金をかけずに楽しめる方法やアイディアに溢れていて、その発想力の豊かさに刺激を受けます。

私は、デンマークに来て「楽しい」、「楽しんで」という言葉にたくさん触れるようになりました。それは「ヒュッゲ」という言葉でも表現されます。楽しむ場では、大人は本気で楽しみます。女性、男性、年齢、役職など一切関係なく、みんなが心の底から楽しむことに一生懸命になります。

職場先生たちによるクリスマスイベント(日本の忘年会に近いイベント)

職場先生たちによるクリスマスイベント(日本の忘年会に近いイベント)

 

クリスマスクッキーを使用してゲームをしている様子

~複数のクッキーの中に1つだけ当たりがあり、正解したら食べられるというゲーム~

<左:真剣に当たりを探すホストファザーの様子>

真剣に当たりを探すホストファザーの様子

真剣に当たりを探すホストファザーの様子

 

はずれて悔しがる様子

はずれて悔しがる様子

「“楽しむ”ってなんだろう?」と、ふと考えたときに、自分自身が今という瞬間に本気で目を向けて、集中して楽しむということを、しばらくしていなかった事に気づきました。

 

昨日、コリングのクリスマスマーケットに行ったのですが、そこで販売している商品はすべて販売者の手作りのものを販売していました。どれもお店で売っている物と変わらないくらい商品として美しく、同じものは1つとなく、全部が唯一無二の作品で、商品にぬくもりを感じました。そして売っている人も商品を見ている人も笑っているのです。全部の商品に愛が込められているから、販売者が全ての商品の魅力を伝えることができ、商品を通じてコミュニケーションがとれるのです。商売の生業と、その根源を改めて見た気がしました。自分の“好き”を作品にし、それを売っている。私が日本で同じように商品を販売していた時、「こんなに心から笑えていただろうか?」、「こんなに愛を持って、商品や商品を提供する人に向き合えていただろうか?」と感じました。忙しさや規模の違いもあるかと思いますが、少なからず私は常に、今を生きながら、脳内は未来にいました。(例えば「この後はこれをやろう」、「明日までに~しなきゃ」「今月中までに~達成させるために、あと~必要だ」など)

 

「楽しいときに人はいろんなものを習得するのよ。」

ホストマザーは私に素敵な言葉を教えてくれました。

何歳になっても本気で物事を楽しめる人は、人間として輝いているように見えました。

社会人になって忘れてしまった気持ちなのか、私の性格なのか、私はまだ少しだけ本気で楽しむことに照れくささと、戸惑いもありつつ、毎日デンマークの人の本気で生きる姿に魅了されています。本気で楽しんで、笑う。好きなことに夢中になって働き、生きている人は人間としてとても美しく見えました。

【今という時間に本気になる。心から楽しむ。】

私が最近少し変わったことでした。

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