【News Letter 2019_10月】デンマーク 1年派遣

【News Letter 2019_10月】デンマーク 1年派遣

2019年の8月から1年間派遣生としてデンマークに滞在しています。

デンマークに来て、約2カ月が経ちました。

私が「なぜこのタイミングでデンマークに来たのか?」理由は1つです。

【固定概念の打破】これが私の中での大きなテーマでした。

 

私は、デンマークに行く前の5年間は日本の企業で社会人として働いていました。

ありがたいことに会社、人、チャンスにも恵まれて5年間でたくさんの経験をさせてもらいました。仕事を通じて自分の次のステップアップを考えたとき、「組織で働く人や環境、会社がより発展していくための支援やバックアップがもっとしたい」、「今後、日本の企業が更に飛躍していくための問題解決のスキルを増やしたい」という思いから、今持っている固定概念の打破と自分の思考の枠を拡大させたいという想いで、デンマーク行きを決意しました。

私は、高校から大学まで幼児教育を専攻していて日本の幼稚園教諭1種と保育士の資格を持っています。北欧やヨーロッパの教育に関して大学時代に勉強していて、いつか留学したいと考えていました。そして今、自分が学びたい事と、デンマークという国の文化や価値観、思想においてタイミングとしてマッチングするものが多く、このプログラムを選びました。

そして、私はこの1年の中で『学びのテーマ』を4つ設けています。

1つ目は《人間の自主性、主体性、個人の能力開花における教育の在り方について学ぶ》

2つ目は《建築とデザイン》

3つ目は《女性のライフワークバランス》

4つ目《社会体制、会社組織の構造と仕組み》

この4つを1年のテーマとしてデンマークで刺激を受けながら経験を深めています。

...とは言っても。

私は、英語もデンマーク語も話せるわけではないし、海外経験もほとんどありません。

全部が「初めて」からのスタートでした。正直、辛いこと、苦しいこともたくさんあります。でも、デンマークの人は皆やさしくて、たくさん助けてもらって、日本では考えもしなかったアイディアや価値観、環境に触れることができ、とても刺激的な日々を過ごしています。私のホストマザーは、私の派遣先の学校で数年前まで現役で働いていたため、日々の中で解消しきれなかった質問や疑問、デンマークの教育体制についても毎日のコミュニケーションの中でたくさん教えてもらっています。

ホストマザーとカフェ

ホストマザーとカフェ

現在、私はGlejbjergという町に住んでおり、Glejbjerg Borue-og Skolecenterという場所で働いています。私の派遣先は、幼稚園、小学校、SFO(日本でいう学童)が同じ敷地にあり、すべての教育機関が1つの建物でつながっている場所で働いています。2歳半から12歳までの子どもたちと同じ建物の中で過ごしています。

私は最初の2ヵ月は幼稚園(3歳クラス)。現在は小学校(0クラス)とSFOで働いています。幼稚園から小学校、SFOまでの教育機関を経験できるのはとても貴重な機会だと思い、私は1年間の中で幼稚園からSFOまでを経験できるよう配慮していただき、期ごとにどの現場で学びたいかを話し合い、2ヵ月から4カ月の周期でクラスを決めています。

3歳児クラスビーズ遊びの風景

3歳児クラスビーズ遊びの風景

3歳クラスお弁当

3歳クラスお弁当

デンマークに来てみて、国の教育や価値観について認識はしていたのですが、やはり自分の目で見てみると日本との違いに改めて驚くことがたくさんありました。

その中でも、特に「デンマークのこの考えは素敵だな」と思うものがあったので、今回このニュースレターを通じて、この記事に目を通してくださっている方に届けたいと思います。

それは、【自分自身を大切にすること】

なんだか当たり前のようなことですが、「これって学校や仕事、日々の生活の中で意外と忘れてしまっていることがあるな」とデンマークに来て強く感じました。

デンマークでは、《暮らすこと》、《生きること》、《自分》の3つが優先順位の優位にあるように感じます。子どもとのコミュニケーションので「あなたはどうしたいの?」とよく大人が聞く場面を目にします。例えば、自分で食べるものを選ぶ、自分で遊びを決める、暑い寒いと感じたら自分で衣服を着脱する。こんな当たり前なことかもしれないけど、大人が何もかもやってあげるのではなく、この行動一つ一つにもセルフケアが含まれていると私は思います。

 

皆が同じ。というものがいつも正ではなく、個人の意見に傾聴し、尊重するという機会が非常に多いと感じました。もちろん合同で活動する場面もありますが、子どもたちが「自分で自分の身体や心と向き合い、考え、相手に伝え、選択する」。デンマークでは、このような機会が非常に多く感じます。日本の企業働いていた際、よく「主体性が重要」と問題提起されていました。デンマークで働く中で、主体性の根源として、【自分自身と向き合い、自分を理解する】ことが重要なのではないかいうことを強く感じました。

またデンマークの大人も同様。役職や役割はありますが、それに縛られたり、制限があったり、周りと比較したりという考え以上に「あなたはあなたにしかないもの」、「私は私ができることを行う」とシンプル。それぞれが自分と自分以外の他の人が持つ“違い”に対して、価値を置いていてを尊重していると感じる姿が多いです。

サマーパーティにてチーム別で車作製した時の写真

サマーパーティにてチーム別で車作製した時の写真

「みんな違うからみんな同じ方向を向くために誰かが我慢するのではなく、みんな違うからその違いを活かして新しいものを形成する。」デンマーク生活の中で新しい価値観を得てから毎日がとても創造的になりました。

 

【自分自身を大切にする】当たり前のような事ですが、実は意外と成長していく過程や日々の忙しさで忘れてしまうこと、おろそかにしてしまうことがあるような気がします。

 

「あなたはどうしたいの?」

時々、自分にも問いながら残りの9カ月も楽しんで、歩んでいきたいです。

ニュースレターを何かのご縁で今読んでいる方にも、私がデンマークの人からもらった言葉から届くものがあったら嬉しいです。

 

民本 彩華

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