セブ島での気づき

セブ島での気づき

千葉大学生 A.Mさん

フィリピン教育NGO/保育園 1ヶ月

①    なぜその国を選びましたか?

セブ島を選んだ理由は、イメージであった南国リゾートは、ごく限られた一部の地域であり、一方では貧困地域が存在することに衝撃を受けたからです。特に、ゴミ山で生計を立てるスカベンジャーという子供たちの存在を知り、セブ島の現状を目で見て肌で感じ、自分にできることを探そうと考えました。また、私は世界の保健衛生と教育において関心があり、貧しさゆえに教育や医療の機会が平等に与えられていない状況の人々に対して何かすることができないかと考えたからです。

歯磨き

②            どこの地域でどんな活動をしましたか?

ホームステイをしながら、2018年2月13日~3月12日の期間、Bukas Palad Foundation Incという現地のNGO団体のサポートをしました。その団体は、貧しい家庭の子供たちへの奨学金提供をはじめ、保育園の運営、コミュニティ調査、親子の結びつきや関わりを深めるための取り組み、貧困家庭への物資提供など様々な活動をしていました。

はじめは、団体の事務所での皿洗いや掃除、荷物係として働くことしかできなかったのですが、だんだんと出来ることも増え、保育園の4-5歳児への数字やローマ字の読み方や書き方の指導、貧困家庭への訪問と聞き取り調査、支援している貧困家庭への物資提供のサポートなども行いました。特に印象的だったのは、保育園の子供たちへの手洗い・歯磨きの指導や、保育園の運動会のプログラムをスタッフの方々と一緒に考え、実施することができたことです。

折り鶴

③            他のボランティアメンバーはどんな人がいましたか?

ドイツの19歳女性の方が同じプロジェクト先で働いていました。

④            実際に行ってみてどうでしたか?

セブ島での生活と健康問題について様々な発見をしました。排気ガスなどの大気汚染、脂質・塩分の多い食事、酸化した油を何回も使用していること、手洗い・歯磨きの習慣はあるもののきちんと正しく行われていないことや、川や道路にかまわずにゴミを捨てて、環境汚染が深刻であることなど、健康を害している要因が多くあることに気がつきました。

また、一家族における子供の人数が多く、多くの家庭が貧困状態にあります。学校ではおやつを食べる習慣があり、親は子供たちに毎日おやつを持たせていますが、それらはほとんどの場合ジュースやビスケットなので糖分の摂取は過剰であるのに対して、野菜は高くて購入できないという理由から、あまり摂取できていない家庭が多かったことが、家庭への聞き取りやコミュニティとの交流の中で気づくことができました。

貧困家庭支援

⑤            感動したこと、悲しかったことは何ですか?

一番感動したことは、当団体から奨学金をもらって学校に通い、現在ではスクールカウンセラーや先生として働いている人たちの話を実際に聞けたことです。彼らは私が派遣されていた団体に対してとても感謝しており、この団体が彼らの人生に及ぼした影響の大きさや、教育の重要性を強く感じました。「将来の夢がある子供たち。でもお金が無いから学校にいけない。勉強できない。」そのような現実があることを実感し、彼らを支援する団体がもっと必要だと感じました。

一番悲しかったことは、現地には平気で川や道路にゴミを捨てる人がいて、大量のゴミが捨てられた場所がいくつも存在したことである。それが環境汚染につながり、さらには人々の健康にも影響を及ぼすという意識を彼らに持ってほしいと思った。

⑥           トラブルはありましたか?

はじめは、「セブ島に来たはいいけど、何もできていない。力になれていない。」と思い悩むときもありました。また、スタッフ同士では英語を話せるのに、主にセブアノ語を使っていたので、途方に暮れることもありました。しまいには、ボランティアとして何も出来ないでいる私のことを、常に気にかけてくれるスタッフの方々に大変申し訳ない気持ちになってしまいました。。それでも、彼らとコミュニケーションを取りたいと思い、英語でのやり取りの他に、毎日セブアノ語を少しずつ覚え話してみたりしました。日々過ごしていく中で様々な発見があり、自分から積極的に話しかけ、行動するようにすると、だんだんとできることも増えていく中で、ポジティブに考えることができるようになりました。

困ったことといえば、排気ガスによる大気汚染がひどく、喉や頭が痛くなることがありました。ジプニーという交通機関を利用する時は、マスク着用は必須です。さらに蚊に刺されすぎて、跡に残るので、虫よけスプレーや蚊よけパーカーは必需品です。

⑦            ネット環境、携帯などはどうしていましたか?

団体の事務所やホームステイ先のwifiを利用できたので、特に問題ありませんでした。

⑧           お休みの日や時間のある時は何をしていましたか?

休みの日は、ホームステイ先の男の子と遊んだり、買い物に行ったりしていました。

⑨            現地のICYEスタッフはどんな感じでしたか?

私を安心させてくれて、とても親切な方たちでした。

生活の様子

⑩   行く前と、帰ってきた今とで何が変わりましたか?

日本の暮らしは、物が豊かで、便利で快適な生活であると再認識しました。また、教育の重要性を強く感じました。さらに、海外でもボランティアとしてできることは多くあると感じます。言語の壁が、それらを困難にするかもしれないけれど、現状を観察し、積極的に行動することで、私たちの果たせる役割は大きいと思います。同時に、いかに周りの人々と協働できるかがっても重要であると感じました。

⑪            まとめ

今回の活動を通して、フィリピンにおいての健康問題や教育、健康と文化のつながりを知ることができました。母国語と異なる言語の中で、自分で課題を見つけて周りに働きかけて協働できたことは、コニュニテーションスキルや、マネジメント力など将来に繋がるスキルを学ぶことができたと感じます。私の場合、将来看護師や保健師として働くため、他国の人々の健康や文化を知っていることは、困難に直面した際に、私の強みになると思います。そのような経験をすることができて、勇気を出して行ってよかったと思います。

 

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