マンガで学ぶ、私の知らない日本・その3

マンガで学ぶ、私の知らない日本・その3

昨日の熊本の地震、驚きましたね。みなさんの周りの方々は大丈夫でしたか?ICYEの来日生は今は九州には誰もおらず、直接の知り合いで被災した人はいなかったのですが、リターニーやコワーカーさんの中に、熊本出身の人もいるので、心配しています。もちろんICYEとは関係なくとも、今回の地震で被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。

 

 

さて、マンガを通して、今まであまり触れてこなかった日本文化を知るきっかけを作ろう、というこの企画(?)!第3弾の今回、みなさんに紹介したいのは、歌舞伎を題材にしたマンガ、ぴんとこな(嶋木あこ 著)です。“ぴんとこな”とは、歌舞伎の用語で、“男らしく芯のある、二枚目”を意味します。(このマンガに出会わなければ、一生知らない単語だったかもしれません…)

ぴんとこな

歌舞伎界の超名門のイケメン御曹司・恭之助と、門閥外から歌舞伎役者の頂点を目指し、努力を重ねる一弥(こちらもイケメン)の成長と友情、そして二人が想いを寄せる歌舞伎好きの女子高生・あやめとの恋模様が描かれています。

歌舞伎のシーンは、あまり多くはないのですが、読んでいると、歌舞伎を見てみたいなぁと、うずうずしてきます。歌舞伎と聞くと、難しそう、敷居が高そう、というイメージがあった(というか、今もあるというか…)のですが、本物の歌舞伎役者さんも、恭之助や一弥のように、迷いながらも役に向き合って舞台に立っているのかもしれない、と思うと、ちょっと身近に感じられるような気がします。

 

さて、私が「ぴんとこな」を読んでいて気になったのは、歌舞伎のように世襲制の芸能って他の国にもあるのかということ。日本には、歌舞伎の他にも能や狂言など、世襲制の伝統芸能があり、私たちもそこにそんなに違和感を持ちませんよね。もちろん、片岡愛之助さんのように、門閥外から有名な歌舞伎役者になった方もいますが、生まれがどこかということが重要な意味がある、ということは、誰もが知るところだと思います。

ぴんとこなの中でも、名門に生まれた“歌舞伎界のプリンス”の恭之助と、歌舞伎とは関係のない家に生まれた一弥、という対比が大きなポイントになっています。どちらにしても“宿命”なんですよね。歌舞伎の家に生まれ、歌舞伎をやることが前提になっていて、期待されているという“宿命”。どんなに歌舞伎が好きで、技術があっても、普通の家に生まれた者は、それだけで出世するのが難しいという“宿命”。そんな世界って他の国にもあるんでしょうか?

西洋の文化で言うと、オペラ…は、お金持ちじゃないと声楽を習わ(え)ない、などはあるかもしれませんが、家柄はそんなに関係しない気がします。バレエ…も草刈民代さんのお母さんも熊川哲也さんのお父さんもバレエダンサー…というわけではないですしね。何かないかなと思って考えたり、調べたりしてみたのですが、今でも世襲制、という芸能はちょっと見当たらなかったです。そう考えると、日本のこの文化は面白いですね。

 

「マンガで学ぶ、私の知らない日本」過去の記事はこちら

書道編(とめはねっ!鈴里高校書道部)競技かるた編(ちはやふる)

 

by 新しい歌舞伎座に一度も行っていないので、ぜひ行ってみたい やまだ

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